著者が参加しているゼミに地元の高校生の訪問があった。入試課の企画らしい。どうやらグローバル化に関わる課題に、いわゆる総合的な学習の時間を使って取り組んでいるようだ。予め高校生から貰った少しの資料から多くを推測し、政治経済学の議論を取り入れ、指摘・共有箇所をまとめた。著者に渡された資料は本当に一部であった。
「起業」と「グローバル社会における中小企業の生き残り」についての議論であった。生徒の一人が起業に関心があるのだという。著者の後に指導教員による具体的な研究指針の説明が行われた。ざっくりした議論と詳細で具体的な手順とで授業としての塩梅は良かったような。
以下は著者が配布した資料の一部である。
… 起業は一般に大きなリスクを伴う。時間は有限であるが、考えないということはあり得ない、おそらく。起業したあと存続できるかも危うい。社会的に少子高齢化が進み、労働者不足である。米国と違い、ベンチャー起業を支えるベンチャーキャピタルの性質も違う。以下は、すこし意地悪で面倒な指摘もあるだろうが、肝心じゃないかなあと思ったところ…
… なぜグローバル社会、グローバルな競争が問題なのか、議論すべき内容なのか)。
実際にグローバル社会の発生と経緯、問題点は説明できるか?
戦後国交の自由から、資本の蓄積、先進国の労働拠点の移動から始まる。
グローバル化の二面性: グローバル化は普遍性や公平性を意味しない
・技術・経済発展:
・環境汚染や失業者増加、文化破壊:
日本のグローバル企業といえばトヨタであるが、これは現地の車産業に大きな打撃を与えることになる。現地環境への影響は企業目標に関わるのだろうか。持続可能な社会とその社会と関わる企業の存続は叶うのだろうか …
… (高校生の) 資料にある「苦境」とはなにか? (おそらくグローバル社会における話だと思うが)
苦境というのは実際にどういった状況だと考えるのか?
たしかに不況不況と言われる日本 …
… 事例研究できると良さそう? 具体的に、どのような企業が不況に置かれているのか?
それはどういった中小企業の状況から? …
中高でのグローバル化に関わる課題なんてとても懐かしく感じる。著者も中学生のときに20ページの卒論が求められた。もちろん、中学校という場で十数歳という今以上に未熟な著者に、まともな文章は書けなかったけど。